ハジメテノコイ
「どうしたのー?」


ゆずが聞いた。


「お前のすきなケーキ屋さん寄ったから...」

「え!ほんと!?嬉しい!!あがってあがって」


昔から雅臣はゆずが元気ない時、ここのケーキ屋でケーキを買ってくる。

雅臣は何か理由知ってるのかな...。


「ご飯、食べて行く?」

「んー、うん」


ゆずは嬉しそうだ。

ご飯作っているゆずの背中に俺はもたれかかった。


「ちょっと樹希、あんたもう重いんだから」

「ちぇー」

「お前まだシスコンなの」


雅臣が言った。


「うるさい」
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