ハジメテノコイ
ニドメノコイ

次の日の学校。


「なーんか今日二人よそよそしくない?」


一愛が言った。


「そんなことないよ」


昨日雅臣とあんなことがあってから、まともに顔見れないし変に意識してしまう...。


「もしかして...ついに付き合ったとか!?」

「ぶっ...」


雅臣がお茶を吹いた。


「ちょっと...汚い!」


一愛がそう言いながらティッシュを渡す。


「ついにってどういうこと?」

「ほんと、柚希は鈍感だね」

「え?」

「雅臣、ずっと前から柚希のことすきなんだよ」

「え!」


雅臣を見ると顔を赤くしている。


「で、どうなの?付き合ったの?」


ニヤニヤしながら一愛が聞いてくる。


「付き合った.......」

「おめでとー!」


一愛はあたしに抱きついた。


「今度こそ幸せになってね」

「ありがと」
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