月下の逢瀬
気づけば、おずおずと手を伸ばしていた。
この手をとることは、身勝手だと思う。
先生の為には、拒否すべきなんだ。
だけど。
躊躇いながらのばした指先が触れた瞬間、先生の手があたしの手首を掴んだ。
そのまま強く引かれて、あっという間にあたしは先生の腕の中に抱き留められていた。
「せ、せんせ……」
「後悔させない。約束する」
強く抱きしめてくれる腕。
確かな言葉。
瞳を閉じて、思った。
先生となら、きっと楽しく笑いあえる日が来る。
そう、信じられる。
あたしはゆっくりと、先生の背中に腕をまわした。
ぎゅう、としがみつくように力を込めて。
「あたし……あたし、誰よりも先生のこと好きになる。先生のことを愛してく。
先生があたしに手を差し出したこと、絶対後悔させないから」
約束する。
あなたを決して傷つけない。
だから。
こんな状態で縋ることを、許して。
抱きしめる腕に、力を込めた。
この手をとることは、身勝手だと思う。
先生の為には、拒否すべきなんだ。
だけど。
躊躇いながらのばした指先が触れた瞬間、先生の手があたしの手首を掴んだ。
そのまま強く引かれて、あっという間にあたしは先生の腕の中に抱き留められていた。
「せ、せんせ……」
「後悔させない。約束する」
強く抱きしめてくれる腕。
確かな言葉。
瞳を閉じて、思った。
先生となら、きっと楽しく笑いあえる日が来る。
そう、信じられる。
あたしはゆっくりと、先生の背中に腕をまわした。
ぎゅう、としがみつくように力を込めて。
「あたし……あたし、誰よりも先生のこと好きになる。先生のことを愛してく。
先生があたしに手を差し出したこと、絶対後悔させないから」
約束する。
あなたを決して傷つけない。
だから。
こんな状態で縋ることを、許して。
抱きしめる腕に、力を込めた。