感情少年少女
感情3
荒山龍士(あらやまりゅうじ)ver.

俺の周りには強面の不良ばかり。
「ねぇ、また荒山龍士が揉め事を起こしたんだって」
「しかも下っ端もだって」
「野蛮だよね〜。こわーい」
そう言われているが実際は…。
「龍士さん!」
「兄貴っ!!」
「喉渇いてないっすか?兄貴!」
気が利いて、とても優しく俺を慕ってくれる大切な仲間だ。

「龍士さん、大変ですっ!」
「なんだ?」
問題事や揉め事は日常茶飯事。
2日間平和だったことなど一度もない。
「隣町の奴らか新入りをボッコボコに…っ」
新入り……?
先週入ったあいつらか。
俺は立ち上がった。
「どこにいる、そいつらは?」
俺は声を低くして言った。
「高架下って言ってました」
俺はその言葉を聞いてすぐに飛び出した。
『俺、荒山様に憧れてて!』
『俺も荒山様みたいに強くてかっこよくなりたいです!』
『様なんていらん。龍士でいい。これからは…仲間なんだからな!』
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