だんまりカメラマンとニセアイドルの一冊の写真集
ニセは黙っていた。
そして僕の前に立ち、ちびの僕の頭の毛をぐしゃぐしゃ粗くなでた。
僕の毛はぐっちゃぐっちゃになってしまった。
「バーカ、分かってんだよ!!そんなこと!!!!
この~だんまりが偉そうに」
ちょっとした友情が生まれた瞬間だった。
「テーマは星野さんの全てにしましょう。
愛されるアイドルじゃなくて。
星野愛緒の全て、作った笑顔じゃなくて。
本気の笑顔や本気で怒った顔、本気で落ち込んでいる表情とかの写真集にしましょうよ」
僕が珍しく長文を話した。
「ハハ、すでに撮ってるだろ。お前は……」
いろんな表情のニセがつまっているカメラのマン。