たった一人、君に恋して


「本当に、今度こそ実桜には幸せになってほしいからさ」


「うん・・・・・・ありがとう。私もそのつもりだよ!」


 今回だって前回だって、その前だってそう。


 いつもいつも、私はひたむきに恋愛をしている。


 大学一回生の時、一年くらい付き合った人がいた。


 それは、いわゆる初彼氏というもので、私にとっては何もかもが初めてだった。


 出会いは大学のサークル。


 ありきたりだ。


 大学に入り、キャンパスライフを送りいろいろなことに慣れて来た頃だった。


 歌織に誘われて4月に入っていた他大学と合同で活動をしているバレーサークル。


 中学、高校とバレー部だった私にとってバレーは大好きなスポーツだったし、大学でも続けられるのでとても楽しかった。


 歌織も高校の時に男子バレー部のマネージャーをしていたこともあり、二人で入部したのだった。


 月に2回体育館を借りてバレーボールをし、月に2回、飲み会があった。



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