あくまくんが愛してやまない。
「あんたこそ、俺の彼女になにしてんの?」
恭平くんの正論に、金髪の彼は、ぐっと言葉に詰まる。
怖いくらい落ち着いた声のトーンに、わたしも口を閉ざした。
静かに怒っている恭平くんは、近寄れないオーラがある。
……どうしよう、恭平くんが、怖い。
不安な表情を浮かべているわたしに気づいた彼は、安心させるようにわたしの頭を優しくなでてくれた。
そして金髪の彼は、言い返せなくて歯ぎしりを繰り返していたけれど、慌てて口を開いて恭平くんに抗議する。
「阿久間、おまえ、これ停学だからな?! 俺が先生に訴えたらどうなるかわかってんのかよ!」
フェイクでもなんでもなく、本当に痛そうな金髪さん。
さっきのわたしのように涙目になっているし、なんだか少し気の毒になってくる。