あくまくんが愛してやまない。
高校ではまともに彼女なんか作ってこなかったし、いらないと思ってた。
でも、そんな俺がなに女々しいことしてるんだってことだよな。
……まあ、想定外なのは、自分自身だったりする。
俺が黙っていると、加世はやっと状況が整理できたのか、頭を抱えながら続きを促してきた。
「……それで、どうなったの?」
「それでみゆうちゃんにキスしちゃったんだけど、……それで、泣かせた」
「うん、待って。え、これ俺の理解力の問題じゃないよな」
「知らねえわ」
「もう少し詳細を教えてくれよ……」