あくまくんが愛してやまない。
おそるおそる上目遣いで彼を見つめる。
恭平くんはわたしから目を逸らしてから、平然と言った。
「なにもなくても、ラインでも電話でもしてこればいいんじゃない?」
……え。
まさかそんなこと言われるとは思ってなくて、目を見開く。
いちごみるくのストローから口を離してあからさまに喜びが出るわたしに、気まずそうに恭平くんは後ろを向いた。
「え、でも、……迷惑じゃない? いいの……?」
「あんまり通知がうるさいのは嫌だけど」
「じゃあ、毎日一通だけラインする……!」
「律儀かよ」
ふはっと吹き出して笑う恭平くんは、急に幼くなる。
いつもは色っぽいのに、そのギャップにキュンとする。
彼はどこまでも底なしの魅力を持っていると思う。
その沼にはまって抜け出せないわたしは、まんまと彼の思い通りなんだ。