【完】シンアイ

出てくるのは涙だけで、おろおろする宮脇さんに対して、弁解する事すらできない

「嫌・・・だった、かな?」

「違う・・・違うの、いやじゃない
むしろ嬉しいけど

なんて返事したら・・・いいかわかんない」

嬉しくて仕方がない
なのに、この気持ちをどう言い表したらいいのか分からない

「無理しなくてもいいよ、嬉しいって言葉だけで、もう十分だよ」

抱きしめてくれた宮脇さんの体にゆっくり手を回す

大きくて、抱きしめるというより抱きついているようにしかならなかったけれど、力を入れて抱きつけば、それ以上につつみ込んでくれて、安心した
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