優等生の腹黒@学園ラブ物語 キアラとカシアス 魔法の恋の行方・シリーズ9
「カシアス、キアラがわからないことがあったら、教えてあげなさい。
キアラ、彼がクラス委員長だ。先生がいない時は、何かあれば彼に聞くといい」

そう言って、
キアラに後ろの席に座るように指示をすると、
ハクタ先生は出席簿を持って、教室から出ていった。

「よろしく、カシアスだ」

カシアスは微笑んで、握手するつもりで、手を差し出したが、
キアラはなぜか首をかしげて、困惑していたようで、つっ立ったままだった。

その様子を見て、カシアスが手を下げると、キアラは、すぐに一番後ろの開いている席に座った。

「なんて、無作法な子なの!!」
ダイアナの吠えるような、大声が教室に響いた。

しかし、カシアスは、属性オトコなので、
女子社会に入って関係改善するよう働きかけることはできない。

クラス委員長として、クラスの平和、秩序を保つにはどうしたらよいのか。

何事も起こらなければ、よいのだが・・
カシアスはキアラの様子を、伺った時だった。

「おい、授業をはじめるぞ」

1時間目の授業の先生が入って来たその声で、
ようやくキアラは前を向いて、教科書を広げた。

昼休みも、キアラは、頬杖をついて窓の外を眺めていた。
誰も声をかけるものはいない。

マズいな・・・・
カシアスはキアラの態度を見て、考えていた。

この学校の女子社会を、ダイアナが牛耳っている。
ダイアナのご機嫌を損ねることは、すなわち、女子たちからはハブられるという結果になるのだ。

クラス・カーストは最底辺、誰にも相手にされない。
無視される状況。
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