2ねんせいの夏。

探し物2

『次は…俺?』

修の話に熱くなった春は急におとなしくなってそう言った。

『このバット、何に使うかわかるか?』

『…引っ掛け問題?ゴルフ?』

『野球。』
『そう、野球です…が、』

『なんだよ、普通じゃんか。』

『このバット、俺は何のために使おうとしてたでしょう。』
『野球。』
『はずれ。』
『ゴルフ。』
『馬鹿。』

『なんだよ、バットは野球以外に使っちゃ駄目なんだぞ!』
『正解。』

『なんなわけ?このクイズ。』

春と貴のクイズショーが終わろうとした。元気なく真剣に春は口を開いた。

『俺、学校辞めた。』

『なんで?!』

『野球出来なくなったから。』

『なんで?!』

『俺って出来る奴じゃん?』

『そうだっけ?』

『スカウトで野球部の有名高校行ったの覚えてねぇの?』

『冗談だよ、自慢すんなよ。修も春も。』

『…。』

『自分より出来る奴は潰してく方針の奴らがいるんだよ、どこにでも。』

『嫉妬?いじめ?』

『俺犠牲者。』

『お前いじめとかに負けるタイプじゃないと思ってた。』

『負けてないから!』

『じゃあ、どうして辞めた?』

『怪我。野球を真剣にやってくには致命的な怪我。』
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