2ねんせいの夏。

家族が待つ家

8月のはじめのある日、

陽が一番高く昇った頃、
誰かを訪ねてやってきた小学生がいた。

『こんにちは、
お兄ちゃんいますか?』

そう聞かれて対応したのは
お手伝いさんのなつ希さん。

『お兄ちゃん…
えっと、お兄ちゃんの名前は?』

『修。神崎 修です。』

『あぁ、修君ね。
今呼んでくるから
上がって待っててくれる?』

そう言うと、小学生を家に上げ、コックの浩介さんにジュースを頼むとその場を離れ修を呼びに行った。

しばらくしてやってきた修は、
驚いた顔で言った。

『遼!どうしたんだよ!』

『お兄ちゃんに会いに来たに
決まってるじゃん!』

『一人でか?』

『もう8歳だよ?
三年生なんだから来れるよ。』

『何か、あったのか?』

『別に?お兄ちゃんこそ、夏休みなのになんで帰ってこないのさぁ。』

『別に?いいだろ、帰ったって
する事ないんだし。』

少しすねたような顔をする弟に
見つめられた修は、

『とっ、とりあえず僕の部屋に
おいで。』

『お兄ちゃんの部屋?』

うれしそうな顔で
修の後を付いて行く遼。

なつ希さん、
浩介さんに頭を下げる修。
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