Contact〜再会した初恋の君に〜

紗希


火曜日、病院に出勤するのがとても気まずいと感じていた私の足取りは重かった。

金曜日の夜に続き土日、そして昨夜も「次はいつ会える?」とか、「今日は何をしていたか」というメッセージがきていた。

おかげで金曜日の再々会から瀧本くんのことを考えない日はない。

「あぁ…瀧本くんに会ったらどうすればいいの…。まだ答えは出せていないし…何を話せばいいのかな…」

ため息まじりに呟きながら、通用口を通り2階のカウンセリングルームに向かう。

幸い朝は瀧本くんと会うことなく職場に着いた。カウンセリングルームの扉を開け挨拶をする。

「おはようございます」

すると、真紀子さんがすでに出勤されていて、返事が返ってきた。

「おはよう。紗希ちゃん。待っていたのよ」

「真紀子さん。何かありましたか?」

「何かありましたか? じゃなくて。紗希ちゃん、ヒロ先生とお付き合いすることになったんだって?」

いきなり言われたことに動揺して、いつもより大きな声を出してしまった。
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