君のことが大嫌い
渋々と席を立ち前へ向かう。

でも俯き気味の私の隣に立ったのは君だった。

初っ端と一番最後が実行委員。

「おぉ、ジャンケン組か。よろしくな」

ジャンケン組て……。

先生が話すその声は、どこか楽しげ。

ホームルーム終わり、と言わんばかりに私たちに文化祭の資料を押し付けて職員室へと戻ってしまった。

「よろしく、藍住さん」

「あ、うん。よろしくね」

これが私たちの、初めての会話。
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