公爵閣下、あなたが亡妻を愛し続けるので後妻の私を愛せないというならお好きなようになさったらいいですわ。ただし、言行不一致で私を溺愛するなんてことは勘弁して下さいね
 たいていはメイド役として潜入するから、とにかくなんでも出来る。しかも、完璧にである。

 メイド役以外では、妻役とか商人や農民とか、あるいは娼婦とか詐欺師や強請屋とか、とにかく標的に合わせてどんなものにでも化けるらしい。

 こんなちんちくりんでも、彼女たちにかかったら少しはマシになるのかしら?

 他人に頼るのは心苦しいけれど、頼るしかない。

 だから、素直にお願いした。すると、ジリアンたちは快く「お任せください」と快諾してくれた。

 ありがたいことである。 
< 303 / 356 >

この作品をシェア

pagetop