さよなら、真夏のメランコリー
「そういえば、輝先輩とは遊びに行かないの?」

「えっ……」


唐突に彼の話題になって動揺してしまうと、真菜がにこにこと笑った。


「最近、仲良さそうだし」

「別に普通だよ」

「普通、ねぇ」

「……変な勘繰りはやめてってば」

「でも、コンビニで仲良くスイーツ食べたんだよね?」

「スイーツは食べたけど、仲良くってわけじゃ……」

「第三体育倉庫の裏で会ってるのに?」

「スイーツを食べたあとで一回だけね」

「ラインはよくしてるよね?」


なにか言いたげな彼女の目が、私を見透かすように弧を描いている。


「輝先輩が送ってくるから返事してるだけで……」


真菜には、輝先輩とのことを話している。
というよりも、質問攻めにあって言わざるを得なかった。


彼女は、人を傷つけるようなことはしないけれど、こういう時には容赦がない。
私が戸惑っているのは察していたはずなのに、根負けして彼とのことを話していくと、とても楽しそうだった。

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