はやく俺のこと好きになってよ、先輩。

気持ちの変化



桜も完全に散って、校庭の木々は綺麗な緑色に染まり、太陽の光を浴びていきいきとしている。


私はこの眩しいくらいの新緑の季節が、今は苦手だ。


胸がきゅーっと苦しくなる。



ふぅーっと息を吐いて、気を取り直した。


4限が終わり、売店のすぐ近くの自販機まで飲み物を買いに来たところだった。


仁乃には教室で待ってもらっている。

先に食べてていいよって言ったけど、仁乃のことだから待ってるだろうな、なんて思いながら、お茶を買って教室に戻ろうとした。



「西村、明華先輩ですよね」


目の前に女の子が3人立っている。


嫌な予感しかしない。



「ちょっといいですか」


そう言われて、校舎の一番端の非常階段の下まで黙ってついてきた。


ああ、なんかデジャヴかも。


前もここだったけど、なんかそういう場なのかな?ここ。
< 34 / 183 >

この作品をシェア

pagetop