どんな君も、全部好きだから。
「あ、あんまり見ないで・・・」


恥ずかしそうにそう言った優依の首筋がみるみる赤く染まっていく。

もう可愛すぎてヤバい。

俺は我慢できなくて、ネックレスのチェーンがかかる細い首に後ろからそっとキスをした。


「っ・・・!」


優依の身体がビクッとはねる。

そのまま後ろから優依を抱きしめると、首と同じように赤く染まった耳元で大切な言葉を言った。


「誕生日おめでとう、優依」

「あ、ありがとう・・・。わぁ、可愛い・・・」


優依は自分の胸元で光る小さなクローバー型のトップをそっと指でつまんで、嬉しそうにそう言った。

頬を赤らめて俺を見上げながら微笑む優依が愛おしくて。

後ろから抱きしめたまま優依の顎に手をかけると、今度は唇にキスをした。

もう何度もしてるのに、いつも離れた後は恥ずかしがって顔を隠そうとする。

そんなところも可愛くて好きだけど、でも今日はそれをさせてあげない。
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