恋のGraduation
レンタカーで迎えに来てくれたシュンに、

「今日は一段と綺麗だね!」

そう言われて嬉しかったが、まだ少し心配。

「だって、いつもの格好じゃ、まずいでしょう?これで大丈夫かな…下品じゃない?」

今日だけは、とりあえず目立ちにくいように髪はまとめておいたが、長い髪にキツめのパーマをあててあり、色も結構明るめなのが気になる。

シュンは可笑しそうに、

「面接じゃないんだから、全然気にしなくていいのに。それに、もう写真なら見せてあるし」

「え、ウソ!?どの写真?」

「前に、夜行バスで京都行った時の」

「えぇぇぇ…あんなボロボロの姿の写真見せちゃったの…?」
< 17 / 55 >

この作品をシェア

pagetop