私の人生を変えてくれた人 3 前編

もう帰ろう…



そうして教室の出口へ向かっていると視線を感じた

振り返ってみるとその視線は下山先生からだった


そして目が合った

寂しそうにこちらを見つめてくる瞳
私はその瞳から目をはなせなかった

先生は話していた生徒達に帰るように促した


一人、また一人とどんどん帰っていく

気づけば教室には私と先生しかいなかった

「岩本…
 準備室行こうか」

「はい…」

先生と話せるのは嬉しかった

けどこうして話せるのが最後なのだと思うと辛かった

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