魔法のいらないシンデレラ 3
第十七章 新たな命の誕生
臨月に入り、瑠璃は本格的に出産の準備を始めた。

白石に車でホテルへ送ってもらい、すみれをナーサリーに預けると、そのまま赤ちゃんグッズを買いに連れて行ってもらう。

「瑠璃様、これが前にお話したベビーシートです。車にはシートベルトで固定し、外せばそのまま持ち運べます。ベビーカーにセットすれば、赤ちゃんを乗り降ろしさせることなく、スムーズに移動出来ますよ」
「本当、とっても便利ね」
「ええ。それに車にはすみれちゃんのシートも付けてますから、大きなチャイルドシートは、瑠璃様の乗るスペースが狭くなってしまいます。これなら程よい大きさかと。もちろん新生児から使えます」
「そうね。じゃあこれにします」
「はい」

白石は、早速店員を呼びに行った。

(すみれの時より赤ちゃんグッズも進化してるなあ。色々便利な物があるし、どれも可愛い)

瑠璃は、赤ちゃんの肌着やおくるみも選んでいく。

「うわー、こんなに小さいんですね!赤ちゃんの服って」

白石が、感心したように言う。

「本当よね。もうこのサイズだけで、たとえ無地の肌着でもとっても可愛く思えちゃう」

瑠璃は白石に、ふふっと笑いかけた。
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