バレンタインチョコと四人の恋
私は、碧山くんが好きなんだ。




「…今更、わかったってもう…」


「まだ間に合うんじゃないのかな。朱音ちゃんの気持ちを伝えるには、まだ間に合うよ」




…本当に?


恋愛を散々馬鹿にしていた私に誰かを好きになる資格なんて、あるのかな…?




「朱音ちゃんはこのまま終わって、いいの?」




…いいわけがない。


無理かもしれないけど、きっと私は伝えないと後悔すると思う。




「ありがとうございます、会長。私…バレンタインに告白します」




ちゃんと素直な気持ちを、碧山くんに伝えよう。
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