雨女の雨野さんは忘れっぽい
「あ、あのね雨野さん!」
晴山さんと雨野さん…晴れVS雨って感じだな。
何を切り出すんだろう、晴山さん。
「私とお友達になってください!!」
「……」
え、友達っ!?
友達って…あの友達だよな?
まだなっていなかったのか。
もう晴山さんのことだから全員と友達になっていたのかと思った。
…僕は強制的に友達になったようなものだ。
『私、晴山海心。よろしくね、友達になろうね』
と、有無を言わさず…。
「私…」
はっ、雨野さんはなんて返すんだ?
「私も…晴山さんとお友達に…なりたいです」
雨野さん…可愛いっ!
雨野さんと会話することは最初はほとんどなかった。
だけど雨野さんと少しずつ話せるようになってきたと思う。
感情豊かになってきてるし。
よかったね、雨野さん。晴山さん。
僕が涙ぐんでいると晴山さんは…。
「まじ?やったー!じゃあ質問していい?」
「え?あ、…はい」
雨野さんが押され気味だ!
「あのさ雨野さんっていつもタイツ履いてるけど何か理由があるの?気になって気になってさ〜」
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