ゼニスブルーの交差点
第七章 『煌々と照らした』



~合原 朝貴~

 二学期早々から一ヶ月準備した文化祭が終わると十月、たまに涼しい日もあったりして、これから秋が深まりそうだ。

「なぁ朝貴、なんかオモロイことないの?」

「オモロイことって。なんにも思い浮かばない」

 通常授業が馴染んできた頃、クワタニがはぁ~と深いため息をついた。

「明日明後日もその次の日も、普通に学校だね」

 にっこり爽やか笑顔に翠に、お弁当の唐揚げをもぐもぐ食べながらクワタニが面白くなさそうに頬を膨らます。

「なんかさぁ、去年も体育祭盛り上がったじゃん。その後シュンってなったの思い出した。でさぁ、体育祭をきっかけにたくさんカップルできたよなぁ」




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