生と死と恋の間で~死神?!に恋した陰キャJKの1週間~
医師と看護師が病室を出た後、さくらは母に質問した。

「ねえ、ママ、なんでお医者さん、あんなに驚いてたの?」

「さくらが目を覚ました上に、体を動かすことが出来たからよ。覚悟しておいてくださいって言われたてたからね。」

「え?私ヤバかったの?」

「ヤバいなんてどころの騒ぎじゃなかったわよ。運ばれてきた時は意識不明の重体で、覚悟してくださいって言われてて。まぁ、覚悟なんて出来るわけないからしてなかったけど。奇跡的に助かったとしても後遺症が残るとか言われてたしね。目を覚ましてほしいって思ってたけど、こんなに普通に話せるなんて。母さんも嬉しいけど正直びっくりしてるわ。」

「そうなんだ…。」

『あの男が言ってたのは、夢じゃなくて本当だったんだ。ということはあいつが言ってた猶予ってやつで私は目覚めたの?
ってことは、私は1週間以内に目撃者にお礼を…ん?ちょっと待てよ。この勝負、楽勝じゃない?だってあの時にあそこにいた人達の中に目撃者がいるってことだもんね。』

「さくら、何笑ってるの?」

母がさくらに言う。

「え?ううん、何でもない。」

「やっぱり打ち所が悪かったのかしら…。」

母は心配そうに言う。

コンコンコン

扉がノックされ、すぐに、看護師が二人病室に入ってきた。

「さくらちゃん、検査行きましょうね。」

「はい。」

看護師二人が手際よく、ベッドに繋がれているコードを外し、ベッドのタイヤのストッパーも外して、
ベッドごとさくらを移動させ始めた。本当は、一人で立ち上がって歩くことも出来るが、また驚かせてはいけないと思い、怪我人らしく大人しく振る舞ってみた。ちょっとしたさくらなりの気遣いだった。



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