【短】甘いチョコにとびきりの愛を込めて。


これ以上一緒にいたら、ひとりでは気持ちが抑えられなくなりそう。



「俺、愛……」



ーーガチャ



「あ、姉ちゃん。おかえ……り」



告白しようとしたら、玄関から愛華の弟が出てきた。



……このタイミングでか。



「えーっと……」

「じ、じゃあ、悠真くん! ありがとう、またね!」



弟に一緒に見られたところが恥ずかしかったのか、

俺の告白に気づいてしまったのか、

気まずい空気に耐えられなくなったのか。



愛華は慌てて家に入ってしまった。



「……なんか、すみません」

< 41 / 56 >

この作品をシェア

pagetop