✩.*˚again~かつて僕も人間に恋をしていた。
「清香!」

 その時、夏海の声がした。
 
「あっ、遅くなってごめん! 今行く!」

 今、何が起きたのか把握しきれないまま、とりあえず彼から離れた。そして彼に軽くお辞儀をすると学校の玄関に早歩きで向かった。

「今、何してたの?」

 不思議そうな顔して夏海が質問してきた。

「倒れてる男子がいて、いちごミルクあげて、そして頭がぼんやりしてきて……何してたんだろう……」
「遅いなって思って迎えに行ってみたらこんなことに……清香、大丈夫?」
「うん……」

 夏海に質問されても自分自身、何が起こったのかよく分からなかったから、答えられなかった。



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