まんまるお月様とおおかみさんの遠吠え①~人狼夫たちとのドタバタ溺愛結婚生活♥~
恥ずかしくて顔を俯けた私を、何気なく横抱きに抱き上げるとベッドへと向かって歩いた。ぽふっと私を柔らかなベッドに落とすと、理人さんはジャケットを脱いでネクタイを外した。
シャツのボタンを二番目まで外すと、彼は私の隣に腰掛けた。
「どっちにします?」
「……どっち?」
「僕と透子さんがどっちが、上半身の服を脱ぐかです」
私は選びにくい二択を前に、思わず喉を鳴らした。
「……どっちか、なんですね」
「どっちもにします? でもそうすると……そういうことに慣れていない僕が途中で止まれるかが、自分でもわからないので。あんまりお勧めはしませんが」
理人さんは無表情のまま、とんでもないことをさらっと口にした。
「……選べません」
「じゃあ、僕が選んで良いですか?」
「……良いですよ」
「透子さんが、脱いでみてください。今度は僕が、気持ちよくしてあげたいです」
私は彼の真っ直ぐな視線と彫像のような綺麗な顔を見ていられなくて、目を伏せて頷いた。
シャツのボタンを二番目まで外すと、彼は私の隣に腰掛けた。
「どっちにします?」
「……どっち?」
「僕と透子さんがどっちが、上半身の服を脱ぐかです」
私は選びにくい二択を前に、思わず喉を鳴らした。
「……どっちか、なんですね」
「どっちもにします? でもそうすると……そういうことに慣れていない僕が途中で止まれるかが、自分でもわからないので。あんまりお勧めはしませんが」
理人さんは無表情のまま、とんでもないことをさらっと口にした。
「……選べません」
「じゃあ、僕が選んで良いですか?」
「……良いですよ」
「透子さんが、脱いでみてください。今度は僕が、気持ちよくしてあげたいです」
私は彼の真っ直ぐな視線と彫像のような綺麗な顔を見ていられなくて、目を伏せて頷いた。