まんまるお月様とおおかみさんの遠吠え①~人狼夫たちとのドタバタ溺愛結婚生活♥~
 頬から耳へと、濡れた舌がスライドして私は未知の快感に声を上げた。あんまりにも、気持ち良かったからだ。心得たように理人さんはそのまま、耳を執拗に何度も舐めた。

 気持ち良くて、目が回りそうになる。両側の耳をたっぷり舐め終わる頃には私は息も絶え絶えになって、満足そうに見下ろす理人さんを涙目で少し睨んだ。

「そろそろ食事の時間だから、シャワーを浴びてから降りましょうか」

「ん、はあっ……はあっ。もうっ。やりすぎです」

 時計を見て時間を確認して軽く頬にキスをしてから、理人さんは笑った。

「本番は、もっともっと気持ち良くなりますからね。楽しみにしてください」

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