まんまるお月様とおおかみさんの遠吠え①~人狼夫たちとのドタバタ溺愛結婚生活♥~
038 本番
私はベッドに座ってドキドキしながら、理人さんが来るのを待っていた。お風呂にも入ったし、色んな準備は万端だった。
春くんが用意してくれた私の服の中にサックスブルーの可愛いパジャマが入っていたので、今夜はそれを身につけている。
春くんって、本当にオシャレでセンスが良い。私用に選んでくれるものも全部、すごく趣味も良いんだよね。
今思えばあの時、この夜が延びてしまったのは、逆に良かったのかもしれない。
突然で、どうしてもと言う理由でしてしまうより、段階を踏んでちゃんと好きになれた人とすることが出来る。
家から出られなかったり色々な不都合もあったけど、私は幸運だったのかな、なんて思ってしまった。
コンコンと、扉を叩くノックの音がした。
「はい」
「すみません。遅くなってしまいました」
慌てて私が扉へと駆け寄ると、髪がまだ湿ったままの理人さんだった。彼の濡れた銀髪が色をいつもより濃くしていて、灰色のように見える。
「私は、大丈夫ですよ……お仕事ですか?」
「……兄と、電話をしていました。この話はまた」
「え? ええと、はい」
春くんが用意してくれた私の服の中にサックスブルーの可愛いパジャマが入っていたので、今夜はそれを身につけている。
春くんって、本当にオシャレでセンスが良い。私用に選んでくれるものも全部、すごく趣味も良いんだよね。
今思えばあの時、この夜が延びてしまったのは、逆に良かったのかもしれない。
突然で、どうしてもと言う理由でしてしまうより、段階を踏んでちゃんと好きになれた人とすることが出来る。
家から出られなかったり色々な不都合もあったけど、私は幸運だったのかな、なんて思ってしまった。
コンコンと、扉を叩くノックの音がした。
「はい」
「すみません。遅くなってしまいました」
慌てて私が扉へと駆け寄ると、髪がまだ湿ったままの理人さんだった。彼の濡れた銀髪が色をいつもより濃くしていて、灰色のように見える。
「私は、大丈夫ですよ……お仕事ですか?」
「……兄と、電話をしていました。この話はまた」
「え? ええと、はい」