まんまるお月様とおおかみさんの遠吠え①~人狼夫たちとのドタバタ溺愛結婚生活♥~
 初めての場所で心細くなるなんて、子どもみたいでなんだか凄く恥ずかしい。でも、まぎれもない本音だ。

「うわぁ……可愛いなぁ。人間の女の子って、こんなに可愛いものなの?」

「……え?」

「全然良いよ。一緒に居よう?」

 春くんはなんだか感動した様子を見せて、ぽんっと私のベッドの隣に座り自然に腕を回して腰を抱いた。

「うーん、触ったら後で怒られるかなぁ……まぁ、でも透子本人が俺に一緒に居てって言ったから、良いよね?」

 春くん「ね?」と可愛く首を傾げるので、私はまた顔に熱が集まったのを感じた。

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