愛していますよ、だから幸せになってくださいね!

「お手紙をですか?」

 お母様は申し訳なさそうな顔をしているのが気になりました。

「えぇ。その前にもミシェルが南の国の侯爵様のお屋敷でお世話になっている時に、王妃様からお茶会のお誘いがあったの。はじめは無理をしてでも行っていたのだけど、ミシェルのことを聞かれたり、ジュール殿下の話を聞くたびに疲れて……足が遠のいてしまったの」


 少し言い淀む所が気になりました。


「ジルベールも季節の変わり目で体調を崩すことが多くなって、お断りをすることが増えたのよ」

 ジルベールと言うのは私の弟です。今年十歳になる弟は生まれた時から体が弱かったのです。

 成長するうちに治りますと医師に言われて、健康にはなってきてはいるけど、季節の変わり目に熱を出したりするのでまだまだ目が離せないと言ったところです。


「夫人、失礼ですが手紙の主旨をお聞かせいただいてもよろしいですか?」

 ウェズリー様も気になるようでした。


「お茶会のお誘いなの。ミシェルに婚約者が出来たことを祝わせてほしいっておっしゃるの。あなたたちの婚約の手続きで知られてしまったのね」



「王妃様ですか……」


 最後にあったのはジュール殿下とお別れをしたあの日……
 帰ってきたと言う報告をした方がいいのかもしれません。

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