愛していますよ、だから幸せになってくださいね!

「ミシェルと結婚できる条件がそれなら喜んで臣下に降ります」


「ウェズリー様……?」


 驚くように目を開いてウェズリー様を見た。


「兄も支えられるしミシェルと結婚出来るんだから考える必要もない。一貴族になるんだから爵位と領地をもらってそこでミシェルとのんびり暮らす。もちろん出来る事はやるけどね」


 簡単な事ではないでしょうに、さも当然! という顔で陛下に答えるウェズリー様だけど今この国の大学に入ったのは、私と居たいからと言ってくれるけど、不測の事態に備えての知識を蓄えるためだって知ってるもの。


 自然災害があった時でも国民が食べるものに困らないように、備蓄を痛ませないようにと作物の勉強をされている。


 国のことをちゃんと考えているウェズリー様に冗談でもそんなことを言ってもらえたことが嬉しいと思ってしまった。ウェズリー様を支える存在になりたいと心から思った。


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