最強総長の愛するボディガード
でも、容姿はモデルさんのように可愛くて。
琥珀色の瞳はとても大きいし、それでいて顔はちっちゃくスタイルが良い。
そしてミディアムボブの髪型からは柔らかい印象を覚える、可愛らしさの欠けらも無い私には絶対敵わない人。
ところで心さん?は、幹部の人たちとどういう関係なんだろう?
このアジトに入れてるだけで親しい仲なんだろうけど……
そんな私の意図を汲んだのか、蒼凰さんが紹介をしてくれる。
「心羽ちゃん、こいつは俺の幼なじみの天ヶ瀬心。高二だよ」
「ちょっと蒼凰、こいつって酷くない!?」
「そう?心、この子は涼宮心羽ちゃん。高一で俺のボディガードをしてくれてるんだ」
「初めましてっ、よろしくお願いしますっ」
「よろしく〜!」
そうして挨拶が終わると、心さんは私の右手を握ってきて。
「私心羽ちゃんと仲良くなりたいからさ、ちょっと二人で話してくる!心羽ちゃんいい?」
「は、はいっ」
「よしっ、じゃあ行こうっ!」
そうして私は、白く綺麗な手に引っ張られながら屋上へ向かった。
……あれ、雨降ってきそうだな……