来る日も来る日もXをして
「何!?」
「あの頃、美彩ちゃんが以前の危うい忍くんに本気になって危険な感じだったので『美彩ちゃんにはもっといい人いるよ。婚活パーティーに行ってみたら!?』って、そしたら一緒に行くことになって、でも結局当日にキャンセルを・・・。」
「え、じゃあ、俺には興味がなくて他の相手を探してたわけじゃ・・・」
「ない、です・・・。」
「ない、んだ・・・。」
「はい・・・。」
沈黙が流れる。色々な誤解が重なって私達はぎくしゃくしてしまっていたんだ。明日先輩は私のことを好きと言ってくれて、私も先輩のことが好きで、つまり・・・。
「私達、両想いだったってこと・・・?」
「りりり、両想い、なのっ!?」
思わず出てしまった一言に明日先輩が激しく反応する。
───ポロリと告白の返事しちゃったっ!
「あぁっ!え、えーとその・・・あぁもう!」
思いきって先輩にぎゅむっと抱きついた。
「更科・・・!?」
「好きです・・・どうしようもないくらい・・・自分が自分でなくなるようで怖いくらいに・・・私も先輩に彼女いるって知っても諦められなくてハワイでもずっと先輩のこと考えてました。」
「・・・っ!」
明日先輩が無言で抱きしめてくれる。迷子になっていたふたつの想い達が再び出逢えた瞬間だった。
ふたつの唇が重なって再会を喜ぶ。ゆっくりと静かに始まったそれは、お互いの咥内の一点も残さず触れようとするくらいに丁寧で、お互いを慈しみながらじっくりと続いた。その間に飛行機が何台か離着陸したかもしれない。
唇が離れ、はにかみながら目を合わせる。今までに感じたことのないくらいの幸せが全身に満ち溢れるのを感じた時、『キス長過ぎですよ。しかも真っ昼間にこんなとこで。』と呆れ返ったような声がした。
「あの頃、美彩ちゃんが以前の危うい忍くんに本気になって危険な感じだったので『美彩ちゃんにはもっといい人いるよ。婚活パーティーに行ってみたら!?』って、そしたら一緒に行くことになって、でも結局当日にキャンセルを・・・。」
「え、じゃあ、俺には興味がなくて他の相手を探してたわけじゃ・・・」
「ない、です・・・。」
「ない、んだ・・・。」
「はい・・・。」
沈黙が流れる。色々な誤解が重なって私達はぎくしゃくしてしまっていたんだ。明日先輩は私のことを好きと言ってくれて、私も先輩のことが好きで、つまり・・・。
「私達、両想いだったってこと・・・?」
「りりり、両想い、なのっ!?」
思わず出てしまった一言に明日先輩が激しく反応する。
───ポロリと告白の返事しちゃったっ!
「あぁっ!え、えーとその・・・あぁもう!」
思いきって先輩にぎゅむっと抱きついた。
「更科・・・!?」
「好きです・・・どうしようもないくらい・・・自分が自分でなくなるようで怖いくらいに・・・私も先輩に彼女いるって知っても諦められなくてハワイでもずっと先輩のこと考えてました。」
「・・・っ!」
明日先輩が無言で抱きしめてくれる。迷子になっていたふたつの想い達が再び出逢えた瞬間だった。
ふたつの唇が重なって再会を喜ぶ。ゆっくりと静かに始まったそれは、お互いの咥内の一点も残さず触れようとするくらいに丁寧で、お互いを慈しみながらじっくりと続いた。その間に飛行機が何台か離着陸したかもしれない。
唇が離れ、はにかみながら目を合わせる。今までに感じたことのないくらいの幸せが全身に満ち溢れるのを感じた時、『キス長過ぎですよ。しかも真っ昼間にこんなとこで。』と呆れ返ったような声がした。