君にありがとう【詩】





 正直、なんでそんなものをするのかがさっぱり分からない。

 けど、雑誌に載ってるなら、大切なアイテムなんだろうな……。

 とにかく、雑誌に載っているものを手当たり次第に買い物カゴに入れた。

 お小遣いを貯めといてよかった。

 一応、一通り買うことができた。

 あとは、化粧の仕方が載っている本を手に持って、レジに向かった。

 これできっと、可愛いあたしになるのかな?

 咲みたいになれたら、どんなにいいだろう。

 この時のあたしは、とんでもない不幸が来ることなんて、知る由もなかったんだ。



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