イケメン双子の総長さまは孤独な姫を甘い愛で包み込む。

だけど16歳を迎える歳とある事件が起こった。それは全国ニュースで流れるレベルの最低な出来事。


聖奈ちゃんの孤児院が……なくなってしまった。


そのことを知った私は慌てて警察や孤児院に電話を入れたけど聖奈ちゃんの行方は分からないまま。更にはその孤児院の環境のことも知って私は怒りが収まらなかった。


なんでもっと早く迎えてあげられなかったんだろう。


どんなに辛い思いをしていたんだろう。


周りに恵まれた私には想像もできないほどの痛みや、悲しみ、喪失感があったんだと思う。


私は悔しくて悔しくてたまらなかった。


そこで私は暴走族の総長をやっている息子たちに頼んで聖奈ちゃんを探してもらうことにした。孤児院は昔住んでいたところからそう遠くは無いはず。


暴走族に入った理由を知っていたけど1番近くにいるのはおそらく柚琉たちの方が有力な情報を掴めるだろうと考えた。


申し訳無いけどそれしか方法がなかった。
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