イケメン双子の総長さまは孤独な姫を甘い愛で包み込む。

となるとやっぱり俺たちは引き剥がされたのか。


……早く聖奈のことを助けに行かないと。アイツ……皇賢太の思うつぼになってしまう。


そんなことはさせない。


聖奈のことを守ってみせる。



「なぁ……」


「あ゙!?まだなんかあんのかよ!?」



質問の多い俺にイラつき始めたのか胸ぐらを掴まれ、睨まれる。


だけどそんなことしても無駄だ。



「この縄、解いてくんねぇ?」


「絶てぇやだ。お前のこと逃がしたら俺がどうなるかわかんねぇだろ。いいか?ここで大人しく待ってろ。後でいいものが見れるからな」



にやりと笑うそいつは気味が悪い。


こんな奴らの相手はいくらでもしてきたけど皇組となると雰囲気はさすがに違った。


裏社会の、とんでもないヤツらだと再認識した。



「へぇ……。じゃあ、ここで大人しく待ってるのはお前も一緒だな」


「は?」



キョトンとするソイツ。
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