イケメン双子の総長さまは孤独な姫を甘い愛で包み込む。
Lover5

大好きな人



暖かい腕の中。


私は涙が止まらない。ちゃんと……戻ってこれたんだ。大好きな柚琉。もう……離したりしないよ。



「聖奈……悪かった。もう、大丈夫だからな」



大好きな手で何度も何度も優しく撫でてくれる。その度にドキドキと心臓がときめく。


柚琉……柚琉。



「う、ヒック……」


「大丈夫」



優しく撫でてくれるけど涙が止まらない。


ああ、どうしたものか。



「なんで……なんでこうなる!」



柚琉の腕の中で泣いていると後ろからものすごく低い声の叫び声が聞こえる。



「お前……もう許さねぇからな」


「なんでお前は俺の大事なものばっかり奪うんだ!この話だってお前と結婚さえすれば皇組の頂点に立てると思って受けた話なのに!お前なんか生きてる価値なんかないんだよ!」



柚琉が真嶋颯を睨みつけるけどそれは効果がなく、逆に私が悪いと騒ぎ立てる。
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