イケメン双子の総長さまは孤独な姫を甘い愛で包み込む。

昨日今日あった人を仲間と言った。


なんで……そこまでして私と関わりたいんだろう……。



「へぇ……柚琉がそんなことを言う日が来るなんてな。お姫様っていうのも伊達じゃねぇな」


「………ふっ、……うぅ……」


「え?聖奈ちゃん!?」



仲間と言われて胸がじんわりと暖かくなる。


今までひとりぼっちでずっとこうして仲間なんてできないと思っていた。


誰も見てくれない、誰も見つけてくれない私なんて生きている価値ないと思っていた。


それなのに……



「聖奈。泣くのを我慢するな。思う存分泣け」


「……ひゃ!し、柴崎くん?」



耳元で名前を呼ばれたと思えば柴崎くんがふわりと私を抱きしめる。


ちょ、こ、こんなみんなが見てる時に!


というか……私、柴崎くんにだきしめられてる!



「……嘘でしょ……」


「兄さん!?それ、反則!」


「油断してたお前が悪い。ばーか」
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