シンデレラはもう帰れない。
*
「ローファーがない……」
3月14日の放課後。下駄箱の扉を開けたら、ローファーがなかった。
鍵、かけたつもりなのに……。
そんないじめられっ子のわたしは、灰野羽留、16歳。
前髪パッツンの黒ロング。
もうすぐ春休みで高校2年生になる。
ローファー消えたの、またマドンナの仕業かな……。
「はぁ……」
わたしは深いため息をつく。
今日はホワイトデー。
女の子達が男の子達からバレンタインチョコのお返しを貰う大切な日。
だけどそのせいで、わたしのローファーは消えたんだと思う。
「ローファーがない……」
3月14日の放課後。下駄箱の扉を開けたら、ローファーがなかった。
鍵、かけたつもりなのに……。
そんないじめられっ子のわたしは、灰野羽留、16歳。
前髪パッツンの黒ロング。
もうすぐ春休みで高校2年生になる。
ローファー消えたの、またマドンナの仕業かな……。
「はぁ……」
わたしは深いため息をつく。
今日はホワイトデー。
女の子達が男の子達からバレンタインチョコのお返しを貰う大切な日。
だけどそのせいで、わたしのローファーは消えたんだと思う。