【コンテスト作品】笑顔のステキなメガネ屋さんに恋をしたら、メガネが好きになりました。
①出会いはメガネ店にて


「いらっしゃいませ。ご来店、ありがとうございます」

 お店の中に入ると、一人の男性スタッフが爽やかな笑顔で私を出迎えてくれた。

「お客様、本日はどのようなメガネをお探しですか?」

 その男性スタッフは、私に微笑みを浮かべながら問いかけてくる。

「あ、えっと……それは全然決めてなくて」

 今日やってきたお店は、普段あまり行くことのないメガネ屋さんだった。
 というのも、急遽メガネが必要になったため、メガネを買いに来たという訳なのだが。

 私は普段コンタクトを使っているため、メガネはほとんど掛けない。
 というか、あまりにも強度数の近視のため、外にメガネを掛けていくことはほとんどない。
 度が強すぎる故、外でメガネを掛けるなんてもうヤバすぎる。

「お客様、普段はメガネはお使いですか?」

 そう問いかけられ、私は「いえ!普段はコンタクトです」と答える。

「コンタクトなのですね。メガネはお家で掛ける感じですか?」

 またも質問されたので、「あ、そうですね」と答える。

「コンタクトって、結構度数強いですか?」

 と質問されたので、「コンタクトは-8.50です」と答える。

「それはかなり強度数ですね」

「そうなんです」
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