【コンテスト作品】笑顔のステキなメガネ屋さんに恋をしたら、メガネが好きになりました。
④まさかの事態


 一台の車が、お店の入口に向かって走ってきていた。

「ウソでしょ……?」

 このままじゃ、車ごと突っ込んでくる?!?!

「大変……!!車が突っ込んでくる!!」

「え?! ウソでしょう?!」

 早く逃げないと! でもどうやって……?!

 そう思ったその時ーーー。

 ガシャーン!!!!

「きゃああああ!?」

 お店の入口を突き破り、車が突っ込んで来てしまった。

「っ……!!」 

 その衝撃で私は、少しだけ奥に吹き飛ばされた。

「いったっ……」
 
 車が突っ込んできた衝撃で、店頭付近のガラスがバリバリと割れていた。
 破片が飛び散ったのか、私の周りにもガラスの破片がたくさん飛び散っていた。

「和音?! 大丈夫?!」

「土岐村様!大丈夫ですか?!」

 奥にいたあずさと宮栄さんが私や他のお客さんの所へと駆け寄っていく。

「は、はい……」

 ちょっと、なんなの?! 何が起きたの?!

「皆様、大丈夫ですか!?」

 宮栄さんが今いるお客さん全員に声をかけていく。

「和音、大変!ケガしてるよ!」
 
「あ……」

 どうやらさっきのせいで足をケガしてしまっていたようだった。

「大丈夫?頭打ったりしてない?」
< 24 / 46 >

この作品をシェア

pagetop