【コンテスト作品】笑顔のステキなメガネ屋さんに恋をしたら、メガネが好きになりました。
⑤私のヒーロー
✱ ✱ ✱



「宮栄さん……!」

「土岐村さん」 

「すみません、遅くなって……」

「いえ、僕も今来た所なので」

 そんなことを話した日から一週間が経ち、私は宮栄さんと二人で出かけることになった。
 宮栄さんからお誘いを受けたのだが、断ることなんて私にはあり得ないとなり、出かけることになったのだけど……。

「……あの、なにか?」

 前の日に緊張しすぎてあまり眠れなくて、ちょっとだけ寝不足だ。

「やっぱり、このメガネにして正解ですね」

「それは、宮栄さんのおかげ、です」

 宮栄さんが作ってくれたこのメガネを大切に使っている。
 ブルーライトカットしたことで、少し目の疲れも良くなっている気がしている。

「あと、その服も……似合ってます」

「ありがとうございます。……宮栄さんも、すごく似合ってます」

 宮栄さんの私服姿がとても似合ってる。スタイルいいから、ジーパンも似合うし、今日のメガネもとてもよく似合ってる。
 さすがメガネ屋さんの店長だ。

「それは光栄です」

「……メガネ、本当によく似合いますね」

 照れながらそう伝えると、宮栄さんは「まあ、僕はメガネ屋ですからね?」と笑いながら言っていた。
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