【コンテスト作品】笑顔のステキなメガネ屋さんに恋をしたら、メガネが好きになりました。
②近い距離のドキドキ


 それから、一週間後ーーー。

 メガネが出来上がったと連絡を受けた私は、再びお店へとやってきた。

 
「いらっしゃいませ」

「宮栄さん、こんにちは。この前はありがとうございました」

 一週間経って宮栄さんに会っても、相変わらず宮栄さんは爽やかな笑顔をしている。
 本当に宮栄さんは、笑顔がステキな方だな。いつ見ても笑顔がステキだ。

「土岐村(ときむら)様、お待ちしておりました。引換書預からせていただきます」

「はい」

 宮栄さんに引換書を渡すと、待合室に案内される。

「土岐村様、お待ち致しました。メガネ仕上がりましたので、ご確認くださいませ」

「ありがとうございます」

 フレームをよく見てると、確かにフレームを変えたせいかあんまり厚みが目立ってなかった。
 すごい、フレーム変えるだけでこんなに厚みって減るんだね。
 ビックリするくらい減ってる。こんな風になるものなんだね……。

「厚みを気にされている土岐村様のために、なるべく厚みの目立たなくなるような加工をさせていただきましたので」

「え? そんなことしてくれたんですか?」

 私そんなこと頼んでないのに、やってくれたの?……宮栄さん、あなたは神ですか?
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