とろける程の甘美な溺愛に心乱されて~契約結婚でつむぐ本当の愛~
きっと可愛いなんて思ってないし、セリフも何だかお芝居みたいに聞こえる。


だけど、そんな甘い言葉が私を興奮させ「愛されてるんだ」って勘違いさせてくれる。


溺愛されてるんだって、錯覚に陥らせてもらえて……


「はあぁっ……龍聖……君」


「ここ、本当に敏感なんだな。我慢できなくしてやるから」


カレーの匂いが立ち込めるキッチンで、いやらしいことをされてると思うだけで興奮してくる。


私のことを指を使って丁寧に、そして激しく愛撫する龍聖君。


前髪から覗く瞳が色気に満ちて……目が合うだけで「あなたになら何をされてもいい」って、本気で思えた。


「あっ、ダメ、そんなにしたら……ダメだよ、もう我慢できない……」


「いいんだ、我慢なんかするな。お前の可愛い顔、俺にもっと見せて……」


ほら、また……


誤解させるような言い方して……


龍聖君は本当にズルいんだから。


もう、カッコ良すぎるよ。


「はぁぁっ、ああっ、気持ち……いいっ……」


2人だけの濃密で大人な時間。


龍聖君との交わりは、どんなものにも変え難い、最高のご褒美。


こんな気持ちにさせてくれて、心からあなたに感謝してる。


本当に……ありがとう。


勝手に、どんどん好きになってごめんね。
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