とろける程の甘美な溺愛に心乱されて~契約結婚でつむぐ本当の愛~
「そんな…」


自信が無いのは私の方。


龍聖君には、他の誰にも持つことができないオーラやエネルギーやパワーが溢れてた。


だから、いつだって輝いてたよ。


「せっかく琴音と再会できて嬉しかったのに、それでもまだ自分には何かが足りないと思ってた。俺には琴音を幸せにはできないって、ずっとずっといつまでも逃げ続けてたんだ。『最後の思い出』も『契約結婚』も、素直になれなかった俺のバカな考えだ」


私は、首を横に何度も振った。


「龍聖君と同じだよ。私もずっと好きだったくせに、鳳条グループの御曹司と自分じゃ、見た目も身分も全然釣り合わないとか勝手に落ち込んで、自分の気持ちを龍聖君に伝えるなんて『悪』だって思ってた」


「…俺達、ずいぶん遠回りしたな」


「うん…すごくすごく」


遠回り、本当にその言葉がぴったりだ。


いっぱい回り道をして、だけど…


今、ようやく想いを伝え合うことができた。
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