とろける程の甘美な溺愛に心乱されて~契約結婚でつむぐ本当の愛~
開けた瞬間に食欲がそそられ、盛り付けの美しさに心を奪われる。


「うわ、やばっ! めっちゃ美味そう!」


「俺、ローストビーフ大好物なんだよね」


「食べるのもったいないよね。これ、1枚1枚巻いてあって、バラの花に見立ててるんだね。すごくロマンチックだなぁ」


碧はお重に顔を近づけて、まじまじと見ている。


こういう可愛いの、碧は昔から好きだよね。


「本当にすごく綺麗。バラがたくさん咲いてるみたいだよね」


「いつも父さんがみんなに何か持って行けってきかないから。『ホテル リベルテ』の日本料理のローストビーフ。料理長が盛り付けのセンス抜群なんだ」


「こんな綺麗で美味しそうなローストビーフ、絵麻にも食べさせてあげたかったなぁ」


碧がしみじみと言った。


「だったら、家に贈るよ。たくさん用意するから、2人でゆっくり食べるといい」
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