ROCKな人魚姫《前編》



「あー、俺、地元に彼女いるからなぁ。でも、最近うまくいってないけど。」


意外な答えだった。

彼女いても不思議なことではないけれど、

大学内ではほとんど一緒にいるし、

彼女いる素振りも見せたことなかったから、

彼女いないものだと勝手に思い込んでいた。


「へぇっ?!あーそうなんだ。」


間抜けな返事をすると、タバコに火をつけた。


「あっ。ジュースおかわり持ってきてやるよ。何がいい?」

「あたし、オレンジジュース。」

気前よく、あたしの分のグラスも持って、席を立った。




そっか・・・彼女いるのか・・・・

ため息をつくかのようにタバコの煙を吐き出す。




・・・って、あたし、何残念がってるんだろ。


何でだ?



最近、自分の気持ちがよくわからない。。。。









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